愛の妙薬その4

立ち稽古の話で放置していました

愛妙に限らずオペラの合唱や助演の演出がどんなもんかというと
正直そんな厳しいものではありません
第一屋外じゃないので
「あの雲が邪魔だから晴れさせろ」とADに言う監督もいません

ただだらだらとした感じにはなりがちです
もっとこうしてとかダメ出しが有った後もう一回やっても
そんな簡単に数十人がきっちりできるはずもなく
でも現実は時間との勝負なんで
うーん仕方ないな と妥協

印象に残ってるのはやはり最初にやった時のリゴレットですかね
合唱団は公爵の家来ですから主人公からすれば敵の悪役なのです
なのでリゴレットがアリアを歌う間も
「何コイツ? バッカじゃねぇの?」って感じで
見下すように背中を向けながら立っているのですよ

実際は娘を返せこの人でナシどもがああぁぁ
って感じの悲痛なアリアかつ迫力あるし何より正会員のセンセイ方の歌がうめぇ
ので顔ではいやらしい悪役を演じつつも心の中ではブラボーなわけです
実際ここでは大抵ブラボーの声が上がり
拍手の間も我々はリゴレットを侮蔑しきった目で見下してじっとしてるわけですw


っと脱線ですね(いつもの
愛妙は実を言うと兵隊さんの役だったのですよ
それに伴って初っ端の村人だけのシーンは登場せず(せっかく歌覚えたのに……
かわりに兵隊さんだけの出番がありました

また群衆シーンでも割とオイシイ役どころなのです
親分(ソロの役であるベルコーレ)もそうなのですが
子分たちだって村娘にはモテモテなのです
虚構の世界ではありますが私の人生で唯一モテた貴重な体験でした
なかでもパーティーのシーンで×××が○○○○という
そりゃまずいだろおおおおおお(ry

さて軌道修正
中にはソロと絡む部分もあったりして
そういう時はソリストがきちんと指揮を見えたりとか細かいことも重要ですが
合唱は所詮大雑把です

指示もたいてい
「もっと楽しそうにして」とか「もっと散らばって/あまり揃いすぎずバラバラに動いて」とか
「歌う時にも棒立ちで歌わず合間に『やっほー』とか叫んでもおkだから」とか
そんな感じですね
もちろん細かい事(楽譜の何小節目で入ってくるとか)は最初に説明されますが
当然そんなのは一回で終了
というか本番もソデで「はい出発」みたいに合図もらえますし

そうそう
本番では衣装やメイクもあるし小道具もあるわけですが練習では省略
ただし愛妙の場合だと鉄砲は持ってたか(行進や捧げ銃の練習で)
まあ衣装とかはまたの機会に

立ち稽古に入ると一番変わるのはソリストと合同になります
なので時間もかかるし一回の練習で全部は通せないので
実際は数回なぞったらもうゲネプロって感じでしょうか

しかし我々にとってもっと貴重なのはソリストの生の声を
たいていはこのときはじめて聴けるわけです
合唱の出番がない時は練習場のはしっこで並んで座ってるのですが
それってある意味プレッシャーですよねー先生方すげーです

芸事は盗むものだそうですから(他の職人芸もそうでしょうけど)
この時間こそお金で買えないこのてのバイトの利点なのでしょう

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